ペットのお墓の選び方 重視するポイント
ひと昔前までは、ペットが亡くなると、ご自宅のお庭などに埋葬していました。
しかし、最近は引っ越しなどで移動する人も多く、長くその土地に住み続ける保証がないというケースも、珍しくありません。また、きちんと埋葬するためには、1m以上の穴を掘る必要があるなど、その大変さから、お庭に埋葬することを避ける方も増えています。
そのため、ペット霊園などの方が安心して、ご供養できると考えられています。
また、家族の一員であるペットを、人と同じように、手厚くご供養することも広がっています。
ペットのお墓の種類としては、合祀墓や納骨堂だけではなく、樹木葬や、飼い主と一緒に入れるお墓など、多様なタイプが登場しています。
しかし、選択肢が広がったために、「何を重視して選べばいいのかわからない」という声も、多いようです。
今回は、多様化するペットのお墓について、選ぶときのポイントや、注意点について、ご紹介します。
ペットのお墓選び、そのポイントとは?
基本的に、ペットの埋葬ができるのは、寺院やペット霊園などの墓地になります。
人もペットも、両方とも埋葬できる墓地か、ペット専用の墓地かによって、分けられています。
ここでは、ペットのお墓選びで、重視したいポイントについて、みてみましょう。
お墓の種類
まずは、お墓の種類について知りましょう。それぞれに魅力があります。
どのタイプが理想のご供養に近いのか、考えてみてください。
・合祀墓(ペットのみ)
ほかのペットと一緒に埋葬されます。そのため、合祀後はお骨を取り出せません。
費用をおさえて、埋葬することができます。
・納骨堂
一般的なロッカー式では、スペース内に、写真や生前好きだったおもちゃ、お花などを飾ることができます。「大きいお墓は不要だけど、何か形に残したい」という方には、こうした納骨堂(ロッカー式)が、支持されています。
また、最新のデジタル技術を用いた移動搬送式でも、ペット向けのサービスが始まっています。まだ少ないですが、飼い主と一緒に入れるタイプが登場しています。お墓参りのしやすさや、立地の良さ、管理の手間がない点などが、魅力です。
・樹木葬
墓石のかわりに、樹木や木々、花々などを墓標としたお墓です。
自然の山に近い場所で埋葬する里山型と、敷地内に整備された区画に埋葬する公園型があります。いずれも人気ですが、お墓参りのしやすい公園型が、ニーズとしては高いようです。
また最近では、洋風にデザインされた、ガーデニング葬も注目を集めています。
生前と同じようにペットを自然の中で遊ばせてあげたいと考える方や、お花や木々が好きな方に選ばれています。
・個別型のお墓
従来の墓石タイプのお墓です。ペットのみのお墓と、飼い主と一緒に入れるお墓があります。
メッセージやイラストで、墓石を自由にデザインできるタイプもあり、オンリーワンのお墓にこだわりたい方には、おすすめです。
亡くなってからも、ずっと一緒にいたいと願う方も多く、飼い主と一緒に入れるお墓の人気が高くなっています。
費用
ペット霊園などでは、セレモニーと火葬、お墓への納骨までが含まれた、ワンストッププランを、多く提案しています。お墓だけを購入するのではなく、ペットのご葬儀(セレモニー)からお世話になる方が、スムーズに進められるケースもあります。まずは、どんなプランがあるのか、業者に確認してみましょう。
費用の目安については、下記になります。
・合祀型(樹木葬含む)
1体あたり 約5千円~
・納骨堂
ペット専用の納骨堂 5~10万円
飼い主と一緒に入れる移動搬送式納骨堂 70万円~
・樹木葬
ペット専用の樹木葬 5~30万円
飼い主と一緒に入れる樹木葬 50~150万円
・個別型
ペット専用のお墓 10~30万円
飼い主と一緒に入れるお墓 70~250万円
霊園内の雰囲気と管理状況
お墓選びでは、必ず、霊園の下見をしておきましょう。
なぜなら、ウェブやパンフレットなどで見ただけでは、実際の雰囲気や、利便性を実感できないためです。
また、現地に足を運ぶことで、運営会社がどこまで手入れしているのか、管理状況も目にすることができます。スタッフの対応は親切か、細かいところまで掃除は行き届いているのか、バリアフリーに配慮されているのか、お墓参りに来られている方たちは、過ごしやすそうにしているのか、など、確認しておきましょう。
そして気になった点は、その場でスタッフに尋ねるなど、できるだけ疑問は解消しておきましょう。あとで後悔しないためにも、ご自分やご家族の目で、きちんと見ておくことを、おすすめします。
ペットのお墓、選ぶときの注意点
ペットのお墓のなかでも、飼い主と一緒に入れるお墓を希望する方は、とても多いです。
しかし、気をつけるべき点もあります。
宗教上の配慮
日本では仏教の六道輪廻を理由に、一部の宗教では、動物を人と同じようにご供養することに、抵抗を示す場合があります。そのため、ご寺院では、ペットと飼い主が一緒に入れるお墓を設けていないことも多いです。
しかし最近では、ペット供養への意識の変化も進んでおり、民間霊園では宗旨・宗派を問わない場合が多く、ご寺院でも宗派を問わずに埋葬できるケースもあります。
また、「ペットと一緒に入れる」と謳っていても、人とペットを、敷地内の別々の区画に埋葬するケースもあります。本当に同じお墓に入れるのかどうか、下見に行くなどして確認しておきましょう。
ご親族の理解
基本的に、ペットと人が一緒のお墓に入れるかどうかは、墓地の管理規定によって決められています。民営墓地か公営墓地かによっても、異なります。
もしも、飼い主が先祖代々のお墓を承継されており、ペットと一緒に入ることが、墓地の規約上、何の問題もなかった場合でも、あらかじめご親族に相談されることを、おすすめします。
また、ペットを一緒に入れるために、お墓を新しくした場合も同じです。永代供養も含めて、相談してみましょう。
埋葬後のご供養
ペットのお墓を建てたあとも、ご供養は続きます。
お墓参りの頻度や、合同法要の有無などを、考えておきましょう。
ペット向けの霊園などでは、僧侶を迎え、読経や卒塔婆供養などを、実施している場合もあります。
お墓を建てたら終わりではなく、その後も、手厚くご供養できる場所なのか確認しておくと、安心してお墓参りができるでしょう。
ペットを失くした悲しみから、十分に立ち直れていない場合は、手元供養で向き合うという方法もあります。ご供養の方法について、相談にのってくれるご寺院や霊園なども、増えています。
ご自分の気持ちが落ち着くまで、ゆっくりと時間をかけてみましょう。
ペットとの思い出を語れる場所へ
大好きだったペットたちは、楽しい思い出を、たくさん残してくれたでしょう。
最初はその思い出を振り返るのは、辛いかもしれません。しかし、きちんとご供養することで、気持ちに区切りがつけられることもあります。
やがて悲しみを乗り越えた後、「お墓参りに来るたびに、昔話に花が咲いて楽しい」「一緒に過ごした時間に、より感謝できるようになった」という、前向きな声もあります。
ご自分が心地よく、ご供養やお参りができる場所を、納得いくまで探してくださいね。
ヤシロでは、北摂池田と大阪生駒に、ペット専用霊園がございます。
大切なペットとゆっくりお別れができる、”ペット専用”のセレモニーホールでのご葬儀をはじめ永代供養が可能なペットのお墓、飼い主と一緒に入れるお墓などがございます。
「後悔のない最後のお別れをしたい」「できる限りのことをしてあげたい」という、ご家族の気持ちに寄り添ったサービスを、提供しています。
毎月開催している合同慰霊法要では、同じ悲しみを経験した皆さまと、一緒にペットの在りし日の姿を偲ぶことができます。もちろん、卒塔婆供養も行っております。
ペット霊園のご見学も受け付けておりますので、ペットの終活をお考えの方は、ぜひ一度、お問合せください。
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