ペット霊園の魅力　ペットへの想いをどう表現する？

霊園によって、種類の多さは異なりますが、全体的に、現代風のお墓が多くみられます。合祀墓や納骨堂だけではなく、飼い主と一緒に入れるお墓や樹木葬など、さまざまです。

全体のおしゃれさや清潔感、従来のお墓のイメージにとらわれない、個人の想いを表現できるお墓をつくれる点が、最大の魅力でしょう。

火葬場が併設されているペット霊園は、ご葬儀から火葬、納骨まで、ワンストップでサービスを受けられます。一つひとつを別々に手配するのは大変なため、一貫してサービスを受けられる点は、大きな魅力となります。
また、お墓だけを購入するケースに比べると、ワンストップのプランの方が、全体的にお得になることもあります。永代供養の申し込みも受け付けているなど、飼い主がいなくなってからも、ご供養できるように考えられています。

なお、お墓の管理についても、手間がかかりにくいといわれています。樹木葬などの木々のお手入れや、屋内施設の共有部分の掃除などは、管理者側が担うことが一般的です。

利用者が快適に過ごせるよう、さまざまなサービスが実施されています。

ペット霊園では、ペットを連れてお墓参りしやすいよう、駐車場が完備されていたり、送迎バスが用意されていたりと、交通の便も配慮されています。
施設内の売店で、お墓参りに必要なものが揃うので、手ぶらで訪れることができる霊園もあります。

さらに、定期的に合同法要を行う霊園もあり、そのタイミングで、お墓参りをされる方も少なくありません。
手厚くご供養したい方向けに、卒塔婆供養を実施していることもあります。
こうした合同法要では、ペット好きな方が多く集まるため、「お墓参りに、さみしさを感じない」という意見もあります。

利便性だけではなく、気持ちに寄りそえる場も、提供してくれています。

ロッカー式の場合、ご自分の納骨スペースを自由に飾ることができます。
一般的には、ペットの写真やお位牌、生前好きだったおもちゃ、お花などが飾られています。

また、一つのスペースに、複数体、安置することができる場合もあります。
多頭飼いのケースでは、ご遺骨を仲良く並べて飾られている例もあります。骨壺の色やデザインをおそろいにするなど、愛のあふれた安置が、多くみられます。

移動搬送式のタイプは、関西でも最近、増えてきています。それにつれて、ペットも一緒に眠れる納骨堂も、生まれてきています。

樹木や木々を墓標としていますが、埋葬された場所に、ペットの写真をプレートにして立てることが多いようです。お花や草木などのイラストや、文字を刻むことも可能です。

また、墓標となる木々やお花の種類を、自分で選べる霊園もあります。好きな花言葉や、四季を感じられる樹木などが、人気です。

墓石には、ハートや肉球、四角や丸など、さまざまな形があります。また、墓石の形は限定されても、文字や絵を、墓石に自由にデザインできる場合もあります。
ペットのイラストや、メッセージなど、ご自分の想いを余すところなく、表現できます。特に、ペットのお名前や、「楽しい思い出をありがとう」といった感謝の言葉を刻む方が多いようです。

ペット霊園には、ペットへの愛があふれた、心に残るお墓が多くあります。
ただデザインが素敵なだけではなく、ご自分の気持ちを表現したいという想いを、お墓に込めているため、伝わるものがあるのかもしれません。

虹の橋を渡った我が子だけではなく、飼い主も癒やされるような、そんなお墓づくりを、考えてみてはいかがでしょうか。