お骨は残せる？　小動物の火葬とご供養

一般的に、小動物といわれる動物たちです。その大きさから、“極小動物”や“手のひらサイズ”などと、表現されることもあります。種類によっても異なりますが、体重の目安としては、約1kg前後といわれています。

亡くなったあとに火葬される場所として、主に、自治体のペット向けの火葬場か、ペット霊園などが挙げられます。自治体の場合は、合同火葬が一般的です。
最近では、ご自宅まで来てくれる、移動火葬車も人気です。

・合同火葬
他のペットと一緒に、合同で火葬されます。合祀を前提としているため、収骨はできません。
葬儀業者などに、ご葬儀、火葬、納骨までを、任せます。

・個別火葬
個別で火葬されますが、大きく分けると、一任と立会があります。
一任タイプは、ご自分たちでお別れをすませ、火葬から業者にお願いし、返骨してもらいます。
立会タイプは、霊園などで、セレモニー形式でお別れ（ご葬儀）をして、火葬、収骨まで立ち会います。

火葬後のお骨も個別に残せるため、お墓や納骨堂でご供養したり、手元供養をしたりできます。

小動物はお骨が全て焼けてしまう恐れがあります。火葬時に、できるだけお骨を残す工夫をしている、豊富な火葬経験や技術のある業者を、選ぶようにしましょう。

最も安価なのは、自治体などによる合同火葬になります。その場合は、数千円～1万円程度が相場といわれています。
個別火葬は、一任と立会によって、値段が異なります。葬儀業者の費用の目安を、みてみましょう。

なかには、料金設定が明確でない悪質な業者もいます。
少しでも不安な点があれば、事前に問い合わせて、きちんと確認するようにしましょう。

従来タイプの、墓石があるお墓か、樹木を墓標とした、樹木葬です。
合祀型の場合は、他のペットと一緒に埋葬するため、合祀後は、お骨は取り出せません。
火葬とセットのプランもあります。

個別型の場合は、飼い主と一緒に入れるお墓が人気です。
最近では、墓石を自由にデザインできるものも多く、ペットのお写真や、お名前などの文字を刻めるものなど、幅広い選択肢があります。

また、樹木葬（ガーデニング葬）は墓石のかわりに、樹木や木々、お花などを墓標としています。
こちらもペット専用のタイプと、飼い主と一緒に入るタイプがあります

一般的には、ロッカー式タイプが定番です。スペース内には、写真やお花、生前ペットが好きだったおもちゃなどを、飾られる方も多いでしょう。

また最近では、最新技術を用いた、移動搬送式の納骨堂も増えてきました。まだまだ少ないですが、飼い主と一緒に入れるタイプも、登場しています。

ご自宅で仏具などを揃え、手元でご供養をします。
最近では、おしゃれなペット仏具も多く、買い求めやすくなっています。おりんやお位牌なども人気です。また、ご遺骨をジュエリーにして、身につけられる商品もロングセラーとなっています。

その理由として、ペットが亡くなってからも、ずっと側にいたいと望む方や、ペットロスに向き合う時間がほしいと思う方が、増えていることが挙げられます。手元供養は、そばにいられる安心感や、ゆっくりとした癒やしの時間を持てる点が、最大の魅力といわれています。

その時間を通して、ペットとのお別れを、前向きに受け入れられるようになった、という声も多いようです。
今後もペットの手元供養は、広がっていくでしょう。

※遺骨ジュエリーは、宝石の有無や種類によって、価格が大きく異なります。
※お墓の料金は、ペットの種類や大きさ、入る人数などによって異なります。