【体験談】16歳の愛犬が突然死 心の準備ができていませんでした
「家に帰ると、亡くなっていたのです。朝までとても元気だったのに・・・」
16歳という高齢ながら、朝の散歩でも走っていたし、ご飯も完食、いつもと同じように仕事に出て帰って来たら・・・。
何が起きたのか理解できず、とにかく家族に電話をしたというAさん。
8月の猛暑の日、早く遺体をなんとかしなくてはいけない、悲しみで動揺するなか、どう行動したのか、Aさんのインタビューをご紹介します。
16歳になった愛犬
7月に16歳になり、なんとなく年齢的にもそんな日も来るんだろうな、とは思っていました。
足腰は弱ってきていたのでサプリメントを飲ませ、14歳で膵炎にもなったので犬の整体にも通い、散歩大すき・食欲旺盛、14歳の頃よりも元気な16歳を過ごしていました。
そのため年齢的には高齢とわかっていても「うちの子はまだ大丈夫」と思い、心の準備も、葬儀の準備もできていませんでした。
そんな中の突然死。悲しさと苦しさで混乱して、心の整理がつかなかったのを覚えています。
ごめんね、ごめんね、謝ることしかできなかった
亡くなった愛犬を前に、ひたすら謝りました。看取ることができず、ひとりで逝かせてしまったことが申し訳なくて、ただ「ごめんね」「ごめんね」と何度も謝り続けていました。
犬の十戒を知っていたので、最後の瞬間まで当然いっしょにいると決めていました。なのに、なぜ見送ることができなかったか?? 受け入れ難くて、苦しくて、胃がよじれて出てきそうな苦痛でした。
猛暑の中の遺体
とはいえ、その夏は記録的な猛暑で、室内はエアコンが効いてはいるけれど、この子のからだを何とかしないといけない。
インターネットで「犬 死んだら」と検索すると、ヤシロペットセレモニーの「最初にしていただきたいこと」が出てきました。そこに書いてあることを、そのまま行いました。 悲しくてもしてあげないといけないことですし、愛犬のからだに尊厳を持って向き合うことの大切さを感じながら行いました。
そして、そのページに書かれている通り、「安置が終わり、気持ちも落ち着かれたら、心安らかに送ってあげるセレモニー(葬儀)のことをお考えください。」という言葉通り、その時初めて「葬儀」について考え始めました。
ペット個別火葬を予約
私たちが運が良かったのは、ヤシロさんを知っていたことです。親族がヤシロさんの霊園に眠っていて、お参りの時にペットセレモニーの施設があることを知っていました。 ペットの火葬をやっていて、葬儀もできることを知っていたので、他にもいろんな会社がありましたが、迷うことなくヤシロペットセレモニーのペット火葬をインターネット予約しました。
移動火葬車で河川敷などで火葬したり、他のペットと合同火葬したり、ペット火葬にもいろいろ方法があることは、その時に他社のサービスを見て初めて知りました。
また、予約する時点で、棺をどうするかを考えることや、サイズによって費用が変わることも、その時に知りました。
火葬後の遺骨をどうするかまでは、この時点では想像することもできなかったので、いったん「持ち帰る」で予約しました。
「ありがとう」を伝えられて心が救われました
翌日、葬儀を行いました。
ヤシロさんの葬儀では、火葬の前に家族だけで「お別れの時間」を過ごすことができます。静かな個室で、愛犬を囲んで、思い出を語り合ってお別れをしました。 その時、私の口から溢れてきた言葉は「ありがとう」でした。
なぜこの言葉だったのか?
それはおそらく、心の奥底で感じていた想いだったからだと思います。 ふだん愛犬に向けて掛ける言葉ではなかったけれど、最期のお別れに際しては「ありがとう」がほんとに自然に溢れてきました。
悲しさはなくなりませんが、「ありがとう」「ありがとう」と湧き上がってくる想いと感情を何度も伝えていると、これでお別れだということを少しずつ受け入れられるようになりました。 おそらく、心も徐々に落ち着いていったのだと思います。
今振り返っても、あの「お別れの時間」があってほんとうに良かったです。悲しみにくれながらも、火葬の前に心が整理されて、今も私の中に後悔はありません。
自分たちで収骨
火葬のあと、自分たちの手で収骨しました。ひとつひとつお骨を丁寧に拾って骨壺に入れました。このお骨を拾えるのは私たちだけなんだと感じました。 事実を受け入れることは、魂になった愛犬の存在を大切にすることにつながるような気持ちがしました。
そのままペット合同供養墓に納骨することもできて、そこにはペットの仲間たちもたくさん眠っているから寂しくないことも、説明を受けましたが、かわいい骨壺に入れて、いったん自宅に持ち帰りました。
事前に想像できない葬儀の大切さ
葬儀から数年が経過しました。
今考えると、私たちが事前にヤシロさんを知らなかったら、家族だけのお別れができなかった可能性があります。 突然のことで慌ててしまい、遺体を預けるだけの火葬サービスを利用していたら骨が帰ってくるだけですから、私は後悔していただろうと思います。
突然死した愛犬にきちんと最期のお別れを言えていなかったら、「最期にさびしい思いをさせた」と今も後悔が残っていたように思います。
私たちが個室で家族葬を行えたことは幸いでした。ヤシロペットセレモニーさんが、そのような場所を提供されていたからこそ、できた葬儀でした。自分の経験から強くそのように思いますので、ペット仲間に聞かれた時も、自信を持ってそう答えています。
インタビューを終えて
「経験したから言えることですが、ペットもある程度の年齢になったら“終活”をしておいた方がいいと思いますよ。」
インタビューの終わりに、Aさんはそう話されました。
ペットも家族、そして人より一生が短いペットたちだから、タイミングをみてペット終活するのは大切なことかもしれませんね。
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