一人暮らしで犬を飼うとき。住まいの条件や留守番時の便利グッズ
「犬を飼いたいけど、一人暮らしなので迷っている」という方は、少なくありませんよね。「どのような部屋なら飼いやすいのか」、「留守番時のお世話はどうすればよいのか」といった声も、よく聞かれます。
しかし、一人暮らしでも、愛犬との生活を楽しんでいる方はたくさんおられます。
皆さん、犬と過ごすための環境をしっかりと整えることや、お留守番時のお世話の工夫などを実践されているようです。
あらかじめ、一人暮らしで犬を飼うためのポイントを押さえておけば、きちんと準備もできます。一人暮らしだからと諦めてしまわずに、前向きになってみませんか?
今回は、一人暮らしで犬を飼うときについて、住まいの条件や気をつけたいこと、留守番時の便利グッズなどをご紹介します。
一人暮らしで犬を飼うとき。住まいの条件
犬と暮らすためには、いくつか必要な条件があります。
まずは住まいに関することをみてみましょう。
ペット可の物件に住むこと
一般的に、一人暮らしの場合は、賃貸物件に住んでいる方が多いでしょう。
まずは現在のお住まいが、ペットの飼育を許可している物件かどうか、確認してください。「ペット可」や「相談可」であっても、犬種に制限を設けている場合もあります。
また、ペットの飼育が許可されている場合でも、何も知らせずに飼い始めるのではなく、事前に不動産会社や管理会社などに連絡をしましょう。
もし現在のお住まいが「ペット不可」の場合は、無断で飼うことは絶対に避けてください。強制的に退去させられたり、犬を手放すように言われたりする恐れもあります。
犬を飼う場合は、「ペット可」の物件を探して住むようにしましょう。
引越しは当分しないこと
犬にとって、環境の変化は大きなストレスになります。
特に飼い始めてすぐの頃は、新しい環境に慣れるまで時間がかかります。
もし引っ越しの予定がある場合は、先に新しい住居にうつってから犬を飼い始めるなど、生活が落ち着くまでは引っ越ししないことをおすすめします。
お留守番しやすい部屋づくりを
飼い主が外出している間、犬は一匹で過ごします。
そのため、犬にとって快適で安全な部屋をつくってあげましょう。
玄関や窓から飛び出したり、キッチンや浴室などで事故にあったりしないよう、対策が必要です。飛び出しそうな場所には柵を設置したり、浴槽は水を抜いておいたりと、安全面にも配慮しておきます。
また、誤飲しそうなものは、みえる場所には置かないようにしてください。
犬が安心して過ごせる自分だけのスペースや、食事と睡眠がしやすい導線も含めて、レイアウトを考えましょう。
お散歩ルートを考える
犬の健康のためにも、毎日のお散歩は欠かせません。
しかし、自転車や車など交通量が多い環境だと、車道に飛び出したり、ぶつかったりするリスクが増えます。また、騒音も犬のストレスになってしまいます。
犬のお散歩には、舗装された道路や公園、ドッグランなど、なるべく静かで安全な場所が望ましいとされています。
安心してお散歩に行ける場所があるかどうか、お散歩ルートも考えておきましょう。
気をつけたいこと
犬との暮らしは楽しいものですが、飼い主としての負担もあります。
十分に理解した上で、迎え入れましょう。
経済的な負担
犬を飼うには、ある程度の費用がかかります。
具体的には、ドッグフードやトイレ用品などの消耗品、ワクチン接種などの費用や定期的なトリミング代などが挙げられます。他にも、病気やケガをしてしまった際の医療費や去勢・避妊手術、健康診断などの費用も考えておきましょう。
年間の目安としては、約20~60万円といわれています。
※犬種や個体差によって異なります。
現在の生活費に犬を飼う費用を加えたとしても、無理なく生活していけるのか、計算しておきましょう。
基本的なしつけと、もしもの時の受け入れ先
長時間のお留守番をさせる場合、ご近所への騒音などが心配になります。
無駄吠えをしないことや、トイレや食事ができること、部屋を荒らさないことなどの、基本的なしつけが必要です。
お留守番の前後に散歩に行くなど、運動するタイミングを決めて、生活リズムを整えていくことも大切です。
また、一人暮らしの場合、急な仕事や出張などで家を空けざるを得ないケースがあります。犬が病気になったり、飼い主が入院したりといったことも考えられます。
あらかじめ、ご家族や友人に預けることができるのかや、近くのペットホテルなどを調べ、いざという時の犬の受け入れ先を探しておきましょう。
飼育スタイルを理解しておく
犬は犬種や個体差によって、飼育スタイルが異なります。
ご自分のライフスタイルに合った犬を選ぶことも、方法のひとつです。
例えば、あまり散歩に連れて行けないライフスタイルの方が運動量の多い犬を選ぶと、犬にとっても飼い主にとってもストレスになってしまいます。
また、都会のマンションなどで飼うなら、よく吠えるタイプの犬は避けたほうがよいでしょう。
犬の留守番時にあると便利なグッズ
最近では、犬の留守番時にあると便利なグッズが、多く登場しています。
一人暮らしでも飼育しやすい環境を整えるために、上手に活用してくださいね。
・ペットカメラ
外出先からでも、愛犬の様子を見守ることができます。
カメラを設置していると、無駄吠えをしていないか、ケガなどの事故にあっていないかなど、異変にも気づきやすいです。
また、スマホを操作することでおやつをあげられるものや、犬の動きにあわせて自動で追尾してくれるもの、食事とトイレの回数をカウントできるものなど、高機能な商品も充実しています。
ペット向けですが、防犯カメラとしても使えるため、人気です。
・驚異の防臭袋で臭い対策
犬の排泄物や使用済みのトイレシートを、部屋の中やベランダなどに置いておくと、臭いが漏れてご近所への迷惑にもつながります。
その対策として、ペット向けの防臭袋(ウンチ袋)を使っている方も多いです。
赤ちゃんや高齢者のオムツ処理用の商品としても広く知られていますが、もともとは人の医療や介護の現場で開発されたもので、普通のゴミ袋とは違い、長時間たっても高い防臭効果が期待できます。臭い対策として、ぜひ使ってみましょう。
・長時間でも遊べる知育玩具
コングや、ノーズワークマットなどがおすすめです。
コングは中が空洞になっていて、おやつやフードを入れられます。中身はすぐに出てこないため、犬が知恵をしぼって取り出せるように、長時間かけて遊べます。
また、ノーズワークマットも体を動かすだけではなく、嗅覚を刺激しながら遊べるため、頭も使い、ストレス発散へつながります。
小さいとすぐにフードが見つけられてしまうため、愛犬のサイズにあったものを、選ぶようにしましょう。
また、犬用のおもちゃを選ぶときは、誤飲や破損に注意してください。
犬が噛んだときに壊れにくいゴム製のものや、長持ちするものが定番です。
・自動給水器と自動給餌器
自動で水や餌をあげられる家電製品です。
犬にとっても水分補給や食事はとても重要で、健康管理には不可欠です。
自動給水器は、抜け毛やほこりなどが自動で除去され、常に清潔なお水が飲めるようになっています。飲んだ分の水を自動的に補充してくれるタイプもあります。
また、自動給餌器は、決まった時間に決まった量のフードを与えてくれるものです。自分でタイマー設定ができるため、犬種や年齢などにあわせて量を決められます。
留守番の前後に飼い主が食事を与えられない場合は、こうした便利グッズを活用してみましょう。
犬と一緒の生活を楽しもう
愛犬との暮らしが、癒やしや安らぎ、幸せを与えてくれたという方は多いです。
一人暮らしでは、飼育に不安を感じるかもしれませんが、住まいの条件や気を付けるべきことをしっかりとクリアしておけば、犬を飼うことはできます。
できるだけ、お留守番時のストレスを減らす工夫をしてあげましょう。そしてその分、一緒に過ごす時間は、思いきりかわいがってあげて、楽しんでくださいね。
RANKING
- 施設のご見学・資料請求はこちら